足関節捻挫
捻挫の中でも、足関節の捻挫は最も頻度が高いものです。
原因はさまざまで、急に止まった時、階段などの段差を踏み外した時など、いろいろ考えられます。
では、なぜ足関節の捻挫が多いのでしょうか? それは、
- 常に体重という負荷を受ける関節である。
- 関節の中でも、動く範囲が狭い関節である。
- 足関節の内側の靭帯と外側の靭帯とを比べると、外側の構造が弱い。
といった構造的な問題があることが、まずあげられます。
足関節の捻挫のほとんどは、足首を内側にひねってけがをすることが多いです。
そのケガの程度はさまざまで、足の関節の外側が少し腫れる程度から、内出血を伴って紫色になったり、ひどい場合は、靭帯が完全に断裂していたり、骨折することもあります。
しかし、かなり多くの人が 「たかが捻挫」 と思っています。
病院でレントゲンを撮ったら、骨に異常なし。 シップ薬を貼って、はい 終わり!
こんな感じで放っておく方をよく耳にします。
これではいけません!
捻挫は、ある意味「骨折」よりやっかいなケガなのです。
というのも、靭帯断裂など重度の場合を除いては、「骨折」時のようなギプス固定はしません。
よって歩行などの際、痛めた筋肉や伸びてしまった靭帯が回復する前に負担をかけてしまうことが多くなります。
「痛み」があってつらい時は、動きに気をつけているのですが、痛みがマシになったり、あるいは消失すると、「もう治った」と誤った「自己判断」をして、きちんと治療をしないまま放っておくケースが多いようです。
そうして、捻挫する前と同じ動きを、またしてしまう ・・・・・
その結果、再び捻挫を起こしてしまう。
こうなると、症状は前回よりもどんどん悪くなります。
だからこそ、捻挫を起こした時には、甘く考えずに速やかに適切な治療を行なうことが必要とされるのです。
基本的には、何をおいても 「安静」 にして 「固定」 します。
回復途中には足関節に負担がかかりにくい当院のサポーターをつけてもらい、悪化を防ぎます。
やがて回復し、痛みがなくなった後でも、緩く弱くなってしまった、関節周囲の筋肉や靭帯などの組織に対して、徐々に強化を図ることが必要になります。
当院には、物療機器(低周波・干渉波・マイクロ波・遠赤外線など)があり、的確に当てることで回復を早めます。
さらに状態によって、手技を加えることで本来の状態に戻すお手伝いをさせてもらいます。
痛みが消えたからといって安易に動くと、必ず再び痛めてしまいます。何度も捻挫を重ねると、関節周辺に突起のような骨(骨棘)ができてしまうこともあります。
そうなってしまうと、非常につらい状況になりますよ。
くどいようですが、「たいしたことはない」と自己判断せず、治療して行きましょう!!
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